宇宙を学べる大学一覧を作成している私自身も
宇宙を学べる大学に進学したので
大学で出会った友人や先輩、後輩には星好きが多いです
大学に入学して、天文サークルに入って思ったことは
「こんなに星が好きな人っていたんだ」ということ
星好きの友人にこのことを話してみると
「私も最初はそう思った」と話してくれました
例えば、スポーツサークルやアルバイト先などの
天文サークルじゃないところで
「星が好きなんだよね~」
と自己紹介のついでに言ったとしても
「私も星好き!」という人に出会う確率は低くく
むしろ
「星好きなら、星とか宇宙に詳しいの?」と
その知識レベルを問われる言葉を、もらうほうが多い気がする
そんなことを言われても
星の知識に自信があるわけでもないし
単純に「星ってきれいだから好き!」の感覚で話したのに
そういう返答がくると思うと、あまり公言しないかも・・・
だから、同じ思いを持つ仲間に出会えるチャンスを失ってるのかも・・・
この友人の気持ち、とても分ります
同じように気軽に「星好きって言えない」人って
結構いるのではないでしょうか
「星が好きって言ったのにそんなに詳しくないじゃん」
と言われる未来が脳裏にチラついて
自分が否定されてしまうような気持ちになって
「星が好き」って言えない
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=445x10000:format=jpg/path/sf73dcd1733a84e02/image/i0f41e35725ece6fc/version/1542168048/image.jpg)
「音楽が好き」って言える
「音楽が好き」と答えることをためらう人は
「星が好き」と答えることをためらう人よりも
少ないのではないでしょうか
「音楽が好き」と伝えて
「じゃあ、ギターとかピアノ弾いてるの?」
「音楽のジャンルについて詳しい?」
とその人の技能や知識を問う返答がくることって
よっぽどのバックグラウンドがある会話でない限り、ないと思います
たいていは
「何をきいたりするの?」
「ライブとか行ったりするの?」
といった
”その中でも特に何が好きなのか”、”どう楽しんでいるのか”
を知る質問が返ってくることのほうが多いですよね
この返答の違いが「星が好き」と言い出しにくい
ひとつの原因なのかな、と思いました
「星が好き」と伝えて
「何の星が好きなの?」
「星を見に行ったりするの?」
と返ってくるようになれば
うんとハードルが低くなる気がします
「音楽が好き」って言えるくらい気軽に「星が好き」って言える
そんな世の中になってほしい、というとかなりおおげさですが
「好き」という気持ちに、そもそもハードルなんかなくて
人それぞれ、違った感覚で好きになっているのであって
その「好き」を「知識量」だけ測ることはできないと思うのです
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=450x10000:format=jpg/path/sf73dcd1733a84e02/image/i31072daf5441520a/version/1542170127/image.jpg)
「星に詳しいの?」
「星に詳しいの?」と尋ねる人が悪いわけじゃ決してありません
(その人を試す意図があって腹黒い質問してたら、ちょっとホラーですね)
きっと、そう尋ねた人も純粋に星に興味があって
「私もきれいだなって思うし、星のこと教えてくれるかな」
という好奇心で聞いているのだと思います
星や宇宙って言葉だけでもロマンチックだし
分らないこともたくさんあって、なんだかわくわくする
そんな知らない世界を知っているのかな
それだったらすごいな、教えてくれるかな
そんな気持ちが「星に詳しいの?」に含まれている気がします
そう思えたら、この質問って嬉しくないですか?
星に興味がある人と出会えた、ということですもんね
この人と一緒に星を見たら感じたことを共感し合えそう
1人で楽しむこととは別の、新しい楽しみ方が増えて
もっと「星が好き」になりそう・・・!
とてもポジティブな気持ちに変化しませんか
楽しみ方は十人十色
星の知識を増やしたいから、本を読んでみたり
ぼーっと星を眺めることが好きだから、その時間を大切にしたり
「好きな」ことを楽しむやり方に答えなんてないです
私はお仕事で星や宇宙の知識を伝えることばかりですが
「これはこう楽しまなきゃいけない」とは言いません
話したことの何かが誰かの好きセンサーに触れたなら、それだけで十分嬉しい
「あなたにあった、あなただけの宙の楽しみ方」
に出会えるお手伝いをする感覚でお話しています
もし、あなたの周りで「星が好き」という人に出会えたら
「どうやって星を楽しむのが好き?」と聞いてみてください
そこから続く会話は、あなたを笑顔にするはずです