· 

ふたご座流星群とは!?

誰もが一度は「流れ星を見てみたい」と思うのではないでしょうか

映画やドラマ、歌にだって「流れ星」「流星」という

フレーズが入った作品もあるくらい言葉は身近ですよね

 

でも、実際に見たことある人はどれくらいいるのでしょうか・・・

12月14日の夜から朝にかけては

ふたご座流星群がピークを迎えます

来年のふたご座流星群はちょっと条件が悪そうなので

ぜひ、今年の流星群を楽しんでみてくださいね

ふたご座流星群の”ピーク”って?

テレビやネットで「14日夜がピークです」「14日夜に極大を迎える」

という言葉に出会うかもしれません

そんなとき「ピーク」や「極大」ってどいういこと??

ってなりませんか?

 

流星群と呼ばれるタイプにはピークの時とそうじゃない時があるんです

これを説明する前に、まずは流星の種類から

(※流星も流れ星も同じ意味なのでここからは流星でお話します)

 

実は流星には大きくわけて2種類あります

 

1つ目は、ある特定の時期にたくさんの流星が見えて

その流星たちが流れてきた方向が宙のある1点に集中するもの

これが「流星群」です

 

今回のふたご座流星群は、その1点の場所が「ふたご座」にあるから

「ふたご座流星群」と名付けられているのです

特定の時期に多く流れるのが特徴ですが

その時期の中でも特に一番多く流れる日時のことを

「ピーク」や「極大」と言って表現します

ピークの時は一番多く流星が流れやすいので

宙を見上げていると流星に出会える確率も高くなるのです

 

 

2つ目は、時期に関わらず流れてくる方向も定まっていない

散在流星と呼ばれるタイプ

実は、流星群の時期でなくても流星は見ることはできます

そのほとんどが散在流星というもので

宙の中を気ままに流れていきます

そもそも流星ってなに?

流星の正体を話すと”夢がない”とたまに言われちゃうのですが・・・

地球の大気を塵(とても小さな石やゴミ)が突入、通過するときの

発光現象が流星の正体

 

地球には目に見えない塵が宇宙から常に降り注いでいます

(1日約40~50トン地球に降り注いでいると考えられています)

その中でもある程度の大きさがある塵は(1円玉くらいの大きさ)

宇宙から地球大気に突入するときに発光して

明るい流星として見れます

 

先にお話しした散在流星は

このいつも降り注いでいる塵が発光して見えたもの

だから、特に時期や方向も決まっていません

 

一方で流星群は、彗星が通った後に残していった塵の帯の中を

地球が通過するときに見られます

塵の帯というくらいですから、塵の数がとても多いです

そのため、塵の帯を通過する時期は流星も多く見られます

これが流星群が特定の期間に多くみられる理由です

 

地球の軌道も塵の帯の位置も決まっているから

毎年定期的に同じ時期に流星群はやってくるのです

流星を見るコツ!

ふむふむ・・・流星群については分りましたが

それはともかく、流星を見たいです!というのが本当のところ

私もお仕事でよく「いつ、どこを見ていれば流星見えますか?」と聞かれます

 

流星をたくさん見たい!という気持ちは痛いほど分かるのですが

この具体的に教えてください系の質問には

「ちょっと分らないですね」としか言いようがないんです・・・

 

ざっくりとした時間は確認できますが

流星は流れ始める前に「ここから、何分後に流れます」と

合図をしてくれるわけでもなく

気まぐれに突然、宙の中を飛んできます

 

流星群はスタート地点が1点と決まってはいますが

流れてきた方向を辿るとそこに集中する、というだけで

その1点周辺ばかりで見えるのではなく

宙全体を流れるのです

 

だから、1つでも多くの流星を見たかったら

寝転がって宙全体をのんびりに眺めてください!!!

ほんとうに、これに尽きます

おそらく、全国の星関係の人誰に聞いても同じことを答えるはず

 

流星を迎えるときは、焦る気持ちは忘れて

心を穏やかに、リラックスして宙を見上げてみてください

流星を待っている間にも目の前にはきれいな星空が待っているはずです

冬のきらめく星たちと一緒に

流星がやってくるのをのんびりと迎えましょう

流星が見えやすい条件って?

流星群のピークでも宙の様子によっては

見える流星の数は違います

流星が見えやすくなる条件としては

 

1.街明かりの少ない、宙が暗い場所

2.月明かりのない宙

 

1つ目は、イメージつきやすいのではないでしょうか

流星は小さな塵の発光現象ですから

塵が小さいものほどあまり明るくない流星になってしまいます

宙が暗いところであれば、そのわずかな明るさも見ることができるので

見える流星の数も多くなります

 

もちろん、宙が暗い場所というのは山奥などの

普段は行かない場所ばかりだと思うので

不安な人は近場の天文台やキャンプ場など

私以外の”誰かいる”場所に行く方が安心して見られます

怖い思いをしてまで僻地に行かなくても

ある程度の場所に行けば、十分に楽しめますよ

 

2つめの月明かりは、意外とみなさん見落としがち

ふだんのくらしでは意識することはないかもしれませんが

お月様ってとても明るいんです

 

月明かりがあるだけで宙全体が照らされて明るくなり

見える星の数が減る、つまり流星の数も減ります

今回は夜半頃に半月が沈むので、それからの時間の方が

月明かりの影響は受けません

 

ちなみに来年のふたご座流星群のピークの日は

ほぼ真ん丸のお月様が一晩中、宙を照らし続けるので条件が良くありません

こんなときにどれだけ山奥に行っても月明かりからは逃れられないので

ご注意くださいね!

いかがでしたか?

ふたご座流星群とは

というテーマで今回はお話してみました

流星について、ふむふむと思うところがあったら嬉しいです

 

ぜひ、14日の夜は寝転がって宙をのんびり眺めてみましょう

とても寒いので、防寒は忘れずに

魔法瓶に温かい飲み物入れてもっていくのもおススメです