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宇宙を学べる大学に入るまで~U君の体験談~

センター試験まで100日をきって、いよいよ正念場

模試の結果や参考書とにらめっこする日々

そろそろ本格的に志望校を絞っていく時期でしょうか

 

受験がリアルに迫ってきているんだという焦りから

宇宙を学べる大学ってどう選べばいいのか悩んでしまって

その悩みの無限ループから抜け出せずにもやもやしたり・・・

 

宇宙を学べる大学に進学した先輩たちはどうやって

志望校を決めたのか気になりますよね

どうしてその大学にしたのか、何がきっかけなのか

大学に入って実際にどうだったのか

 

今回は宇宙を学べる大学に進学したU君のお話

大学選びに迷っている受験生のあなたの参考になれば嬉しいです


観測をしたい!

高校生だったU君は漠然と「宇宙好きなんだなぁ」と思っていました

もし宇宙を学ぶなら、理論や衛星を使った研究や観測ではなく

実物(星空)が目の前にある「地上観測」をしたいと考えていました

(地上観測とは日本や世界各地にある天文台の望遠鏡を使って天体の観測を行うこと)

 

では、どの大学に行けばいいのかと考えた時に

基準にしたのは「大学所有の天文台があるかどうか」

 

大学所有の天文台であれば

天文台の占有時間が多く得られるし

さらに観測装置の開発をする機会もある

U君は観測だけでなく観測機器を作ってみたいという思いもあったので

その2つのメリットが得られるかどうかを大学選びのポイントに

 

天文台を所有する大学は全国にいくつかありますが

その中でも彼はO大学とN大学の2つに絞り

最終的には自前天文台の数が多い方である

N大学に気持ちが傾いていました

 

そんなある日、N大学に入ろうと決めた

決め手となる出来事が起こります


星空に魅了された

受験生だったちょうどその時期に

アカタマ砂漠にあるチリ観測所のN大学が所有する天文台を

取材した番組をたまたま見たのです

 

その時に流れたアカタマ砂漠からの見える星空がなんと美しいか

U君は「アカタマで星が見たい!」と魅了され

アカタマ砂漠に自前の天文台をもつN大学に進むことを決めました


U君の大学選びポイント

U君の大学選びの際のポイントは

1.大学に入ってからやりたいことがイメージできていた

2.やりたいことをするためにはどの環境が一番適しているのか判断する基準があった

3.「アカタマで星が見たい!」という気持ちがあった

 

1、2はとても現実的で大学選びの基本ですね

大学に入学してから自分のやりたいことってなんだろう

それが叶えられる環境が整っているだろうか、という考えは本当に大事

目標を実現してくれるためのスタッフや施設があるかどうか

大学のHPを見たり、研究テーマを見たりして

どこに入れば自分の一番やりたいことに近づけるのかを探していきます

 

それに対して3は

目標に進むための原動力となるポイント

3があるからこそ、1と2のポイントは具体性を持つことができる

もしかしたら一番大切なポイントなのかもしれません


入学後、あこがれの地へ

大学に入学してからも

目標とするアカタマ砂漠で観測を行っている研究室に入れるように

しっかりと勉強していくことがなによりも重要

 

目標をしっかりと持ち続けたU君は

あこがれの研究室に入り大学院まで進みました

いよいよアカタマ砂漠で観測する日が来た時

N大学に入る決め手となった星空を実際に見た時は

この研究室に入ってよかったと心から思ったそうです

 

そして、自分が思っていた以上に

観測や装置観測をすることが好きだったということを

その研究室に入ってからはっきりと認識

 

あこがれだったアカタマ砂漠での地上観測を実現させただけでなく

卒業後に何をしたいかまでも気付かせてもらえた学生生活を終え

U君は今、とあるメーカーの開発部門で働いています


さいごに

やりたいことがあるのなら、それが実現できるかどうかを

基準にして大学を決めるのが一番です

 

「これをやりたい」をいう気持ちを

恥ずかしがらず自信持って抱き続けてほしい

その気持ちが大学に入るまでの原動力になるし

入ってからも目標に進むための強い味方になります

 

日々の勉強に追われ

本来のしたいことを見失ってしまいそうなときほど

その気持ちを思い出してほしいです

 

 

さいごに、お話をしてくれたU君にこの場をかりて感謝します

忙しいところありがとう

 

そして、これを読んでくれたあなたが

素敵な星のご縁に恵まれることを願っています